先日よりみんなで書いております、松田先生の研修会レポート。
私、神谷亜紀子は「フルオーダーってすごい…！」と一番驚いた“アイロンワーク”について書きたいと思います。

フルオーダーで服をつくるメリットが幾つかあるのですが、大まかに挙げると以下の点になります。

採寸箇所が多く、それを反映した型紙を１点づつ作成する（体の厚みや傾きなどまで測ることができます）
生地の裁断も手で行う　（これによりミリ単位の調整が可能）
仮縫い、中縫いでの非常に精度の高い調整ができます
腕の良い職人が3～5日かかりきりで丁寧に縫い上げます

今回ご紹介したい、アイロンワークとは、仮縫い前と、職人が仕立て上げる本縫いの段階で施される技術です。
「クセ取り」「クセ処理」とも言われるこの技は、アイロンを使い、平面の生地を体のラインに沿った三次元の形に成形するものなのです。

職人さんの手にかかれば、二つ折りにしてある生地が、お尻のふくらみを美しく包み込む立体的な形になります！
ちなみに、先生に今回も見せていただけた、お手本がコチラ！

私は型紙が引けないので、松田先生の技術の中で、体の計測から型紙作成にかけては完全には理解できないのですが、この技術は一目瞭然、効果が目に見えて驚きっぱなしでした。
背中に吸い付くスーツにする、首に上着の襟をぴたりと沿わせる、など先生の使うアイロンには魔法がかかっているのか？と思うような変化が生まれます。
（弊社の職人も日頃から行っている技術なのですが、それを店舗スタッフはじっくり見る機会が少ないのです）

変な言い方になりますが、この技術を見て「フルオーダーのスーツが高い理由が分かった･･･」と思いました。
体に沿った精度の高い型紙を、さらに微調整しているところもスゴイ！と思うのですが、さらにこんなことまでしてたのか！と入社当時驚いたものです･･･。
今見てもすごい！と思います。
見違えるように効果が出るんですよ！

こういった職人的技術だけでなく、体のクセに対する補正の方法も色々と教えていただくことができました

月に一度、こういった勉強会を行っておりますので、またなにかご紹介できたらと思います。

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先日、水曜日の定休日に東京から先生に来て頂き、
みんなで（職人さんも一緒に…）勉強会をしました

今回は…アイロンワーク＆日頃　補正を記入してて
私達がより良くするするには…
と思ってる事を質問させて頂きました

写真はピスポケットが開いてきてしまう…とお悩みの方に…

今まではボタンを付けて解消してきたのですが…

なんと　

縫製の時にチョット気をつけるだけで解消される事が判明

もちろん　先生のスラックスはその裏技的縫製がされているので
ボタンがないのにキレイなポケット口でした

残念ながら…この裏技はフルオーダーでしか使えナイので…
（ニューオーダーは工場生産なので…
弊社のためだけに縫製過程を変えてもらうのは
当分時間がかかるかと思われます…）

フルオーダーのスラックス単品は￥５０，４００−より承れまぁ〜す
（生地により価格は異なります…）

ヤナギダ

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テーラー神谷のオカベです。

日中は相変わらず暑いですが、朝晩は少し過ごしやすくなってきました。

もうすぐ秋の訪れではないでしょうか。

今日はいつもと少し違うお話しを。

先日定休日を利用して東京から講師の方（松田先生）をお招きして

技術講習会を行いました。

松田先生はこの業界の技術分野ではかなり有名な方で共著で

技術指導書も出されています。

そんな技術のエキスパートに今回お聞きしたのは、

最近お客様よりご要望の多いタイトシルエットのスーツで

スリーブ（袖）の太さの最適値について（うーん堅苦しい！）

簡単に言えばどこまで細く出来るか・・・と言う事です。

実際に顧客様の型紙を元にして松田先生のお薦めの

シルエットによる型紙補正を行っているところです。

私は型紙を作った事はありませんが、先生の解りやすい解説のおかげで

実際の寸法と見た目の寸法の違いと言った実用的な知識を習得出来た事は

大変有意義でした。

まさに職人の「技」！だと思いました。

今回勉強した事をお客様へのアドバイスとして生かしていければと思います。

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