今日はあいにくの天気になってしまいました。
雨が降ってもそれ程寒くありません。

先日のブログでビスポークオーダー（フルオーダー）の裁断について書きましたが今日はそこから少し進んで仮縫です。
職人の手作業で行われる型紙作り、裁断、仮縫、縫製の内今回は仮縫いについて。
型紙が出来るとそれに基いて裁断が行われます。

裁断が終わると仮縫を作る職人へパーツが渡され裁断士が引いた線に沿って切躾を打ちます。
その後引かれた線に沿ってしつけ糸と呼ばれる綿糸でザックリと縫い上げられます。
しつけ糸は本縫いで使う糸と比べて頑丈ではなく力を加えると手で切ることができます。
それは仮縫で体型補正をする際に縫った部分をほどいたりすることがある為、余り頑丈な糸だと補正がやり辛い為です。

今回写真に収めたこの仮縫は、幸い大きな修正も無く途中で仮縫をほどくことも無かったので綺麗なままですが、再び裁断士に渡して本縫製に向けた最終補正を入れてもらう為にはもう一度これをばらさなければいけません。手間が掛かりますが良い服を作る為には手間を惜しむ事は出来ません。
いよいよ本縫製へと移っていきますが、ここからは当店が誇るベテラン職人の腕の見せ所です。
どんな完成品になるか楽しみですね。

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