Cavert-Coating（カヴァート・コーティング）

洋服好きな方であれば分かる方もいると思いますが、ピンと来る方は多くないと思います。

服地の一種なのですが、今日はそちらを紹介します。

元々は狩猟用のハーフコートの事を言い、ハンティングジャケットの上に着るコートの事でした。

特徴としては急角度の綾目であり、水滴が入りにくくなる防水効果が高く、狩猟に適していることが分かります。

似た特徴の服地としては、バーバリーのコートで有名なギャバジンがあります。

ルーツであるコートでの使用はもちろん、スーツやスラックスとしてもお薦めの素材です。
写真は、今季のCANONICO社のコレクションからのご紹介です。

Wool100％　目付けは320g/mと、重すぎず秋冬のスーツとしても扱いやすいクオリティだと思います。

この素材の元々は狩猟用という背景を思わせる、ブラウン系もお薦めです。

ネイビーとグレーもございますので、ひと味違う無地調のスーツとしてビジネススーツとしてもお薦めです。



ツイードのジャケットに合わせるパンツなどカジュアルテイストな提案にもピッタリです。

黒木のオススメでした。

先週に引き続き秋冬の新作のご紹介です。

今は暑いですが、絶対に冬は来ますのでその準備です。

年間通して着られる素材の一つにコットン（綿）があります。

夏のウール、冬のウールと分けられるように、コットンにも冬用があります。

その一つが「コットンフランネル」。

ＢＲＩＳＢＡＮＥ　ＭＯＳＳ社　英国製素材のご紹介です。



Cotton 100%　440gms/m　　Made in England
全６色展開です。




スーツやジャケット、スラックスであればカーゴパンツやワイドシルエットでよりアクティブな印象にされても良いかと思います。もちろん上品な装いにもGoodです。

ベストやコートなど、様々な着こなしに合うちょうど良い素材であると思います。

夏は暑過ぎるので夏のスーツの事は考えられないという方も多いと思います。

ただ、着たら涼しくなるスーツの素材・・・そんなものはありません。暑さを無くすことは無理です。

では気分を変えて冬の事を考えてみてはいかがでしょうか。

黒木のお薦めでした。

今日の名古屋は曇り。猛暑の予報でしたが、今のところ猛暑というほどではないです。

とは言え暑いに違いありません。

この時季になると、生地屋さんが秋冬ものの紹介・提案で来社されます。

私はなんとなくそれをきっかけに、自らの秋冬の新しい服について考え始めます。

昨日、やや衝動買い的な感じで１着決めました。

今年作ろうと思っていたデザインにぴったりな生地を紹介していただきました。
英国　KYNOCH（カイノック）社のツイードです。

ハリスツイードほど重くなく柔らかいという印象です。ツイード ＝ ゴワゴワなものが多いですが、ゴワゴワが苦手な方でも満足していただけそうです。

色と柄は「いかにも」という物を選びました。
ヘリンボーンで赤と橙のウィンドウペインです。

ハンティングジャケットのようなアクティブな一着に仕上げる予定です。

フロントボタンは３ボタンか４ボタン、両胸・両腰にフラップ付きのアウトポケット。

エルボーパッチを付けてもいいな。

イメージは膨らんでおります。楽しみです。

暑くて冬の事はなかなか考えられないと思いますが、早め早めが宜しいかと思います。

夏に冬服の事をじっくり考える。その一つのコツは、涼しい部屋で考える。

テーラー神谷店内も涼しいです。時には寒いときもあります。（その時は温度を上げていますが）

心よりお待ちしております。　　黒木