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連載第4回! めぐり逢い・・・ケーリー・グラント氏
2009年4月27日 10:00
中部経済新聞、連載第4回目はハリウッドスター、ケーリー・グラント氏!
全12回、隔週土曜日の連載となっております。
テーラー神谷のホームページでもご紹介いたしましたが、ブログではテキスト形式で読みやすくなっております
ぜひ、ご一読下さい!
さて、この連載も第4回となりました。
英国王室・米大統領と、公的な立場の方を取り上げてきましたが、今回はちょっと趣向を変えてイギリス生まれのハリウッドスター「ケーリー・グラント」のファッションに注目してみましょう。
『めぐり逢い』、『北北西に進路をとれ!』、『シャレード』など多数の名作で主演を演じた人物ですが、何故この人を取り上げるのかと問われればその答えは、ケーリー・グラントが「演出に頼らず“この人のようになりたい!”と観客に思わせる唯一の俳優」と呼ばれていたからです。
そう思わせるスーツスタイルのテクニックを今回は彼からピックアップしてみたいのです。
ケーリー・グラントのポートレートだけを見ても、リッチでクラシックな雰囲気が伝わってきます。
いったい何処にその謎が隠されているのか?
それはスーツのシルエットとシャツ、ネクタイのコーディネートでしょう。
肩、胸周りのゆったりとしたダブルのスーツはリッチな大人の雰囲気を感じさせます。
(ダブルスーツを着こなすポイントはウエスト周りをすっきりさせること。ここがゆったりしていては単に古臭いスーツになってしまいます。)
そしてダブルのピーク襟は巾を広く。
ピタピタに細く襟巾も細いスーツでは出せない、余裕を感じさせるスーツになります。
そんな主張あるアイテムを上手く調和させているのが、襟腰の高いロングポイントのホワイトシャツとベーシックなネクタイ。
ネクタイはプレーンノットで締めることによってクラシックに。
つまり彼のスーツスタイルはやや冒険的な、もしくはリッチさを感じさせるアイテムをトラディッショナルなアイテムと組み合わせ中和させているのです。
最近の日本ではバブル時代にダブルブレストスーツの流行がありましたが、当時はソフトスーツと言われる全体的にゆったりしたシルエットのものでした。
その印象が強く残っているせいか、細身が主流の現在ではダブルブレストの人気が低迷中です。
しかし、ケーリー・グラントが着用していたようなダブルスーツはリッチさと大人の雰囲気を感じさせる有効なアイテムです。
胸にボリューム感があるので、ウエストをシェイプしたラインは逆にスマートに見えます。
これにお手持ちのクラシックなアイテムをコーディネート。これでケーリー・グラント流スーツスタイルの出来上がりです。いかがでしょう。結構簡単ではないでしょうか?
追記になりますが、彼の話し方には上流階級のアクセントが感じられます。ケーリー・グラントのスーツスタイルは上品な話しぶりをスパイスに添えて完成するのでしょう。
<中部経済新聞 2009年4月18日掲載>
Change! 世界の著名人から学ぶスーツスタイル第3回
2009年4月25日 10:00
弊社専務の神谷昭一郎が執筆しております連載、「世界の著名人から学ぶスーツスタイル」。
中部経済新聞に隔週土曜日に掲載されております。
4月4日掲載の第3回目は、話題に事欠かないアメリカ大統領、バラク・オバマ氏を分析しました
テーラー神谷のホームページでも紹介しておりますが、ブログではテキスト形式でお読みいただけます!
「Change」「Yes, we can」をキャッチコピーに選挙戦を勝ち抜いたことで有名な第44代アメリカ大統領バラク・オバマ氏のファッションについて今回は書きたいと思います。
“変革”を唱えたオバマ大統領ですが、そのファッションは一国の大統領だけあってそんなに“変革”的なものではありません。スーツのシルエットは少しゆとりのあるジャストフィットです。
肩から胸にかけてのラインはややゆったりしており、ウエストのみ少しシェイプしています。
大統領という立場のように地位のある方は、威厳と上品さをどのように併せ持ったファッションをするかということがポイントになると思います。
オバマ大統領のスーツの工夫は、ボリュームのある肩巾から胸回りというシルエットによって威厳を保ちながらも、すっきりしたラインで上品さを醸し出している点でしょう。
袖の長さはシャツが少し覗くくらい。これも上品さを感じさせます。
また、そのコーディネートにも注目したいと思います。
各国の首脳をはじめ、人前で話をしなくてはならない方々から好まれる「パワースーツ」と呼ばれるコーディネートがあります。
それはダークネイビーのスーツに白シャツ、赤ネクタイという組み合わせ。
ダークネイビーというスーツで“上品さと誠実さ”を、白いシャツで“清潔さ”を、そして赤いネクタイで注意を引き付け、“情熱”を表現するのです。前回の記事で赤いネクタイはウィンザー公が締めるようになるまで、女性的なものと考えられていたことを書きました。
しかし現在では、「パワースーツ」スタイルは説得力を持たせるコーディネートとして、赤いネクタイと共に講演をする方々には必要不可欠なものとなっています。
もしこの記事をお読みになられている読者の方で、大切なプレゼンテーションを控えている、もしくは人前で講演をされる予定のある方がいらっしゃるならば、お手持ちのネイビースーツのジャケットウエストを少し細く修理して、赤いネクタイを締められてはいかがでしょうか。
パワースーツスタイルが一役買って、あなたのスピーチに威厳と上品さ、そして説得力を与えてくれるはずです!
<中部経済新聞 2009年4月4日掲載>
次の掲載は4月18日です!
また、ブログでもご紹介します!
第2回はウィンザー公! 世界の著名人から学ぶスーツスタイル
2009年4月23日 10:00
中部経済新聞、連載第二回目はファッションで名高いウィンザー公!
全12回、各週土曜日の連載となっております。
当店のホームページでもご紹介いたしましたが、ブログではテキスト形式で読みやすくなっております
ぜひ、ご一読下さい
前回はスーツの本場英国のプリンスチャールズ皇太子を取り上げました。
その同じ英国王室のなかで、最もファッション界で著名なのはウィンザー公爵でしょう。
第2回になる今回はチャールズ皇太子の祖父の兄にあたるウィンザー公(エドワード8世)のファッションに触れてみたいと思います。
とはいえ、あまりに多くのエピソードがあります。
愛する女性の為に国王という地位を退位する、王族のなかで世界で初めてタバコを吸ったところを写真に撮らせる、全世界の定番となったウィンザーカラーやウィンザーノット等、数え上げれば枚挙にいとまがありません。
そのなかでも今回は着こなしについてのエピソードを紹介したいと思います。ウィンザー公は“トラディッショナルなアイテム”を使いながらも“大胆な着こなし”をすることで、ファッション界に大きな影響を与えました。
今では各国の大統領をはじめとした公的な立場の方が、赤いネクタイをするのは一般的となっています。
しかし赤いネクタイはウィンザー公が皇太子の時、自分で選んで締めるまでは女性的なものと考えられていたのです。
また当時はネクタイのノット(結び目)を小さく結ぶのが一般的でしたが、大きなノット(ウィンザーノット)を好み、それに合わせてシャツの襟型もワイドスプレッド(ウィンザーカラー)にしてしまいました。
私は昨年ロンドンにおりましたが、半世紀以上たった現在でもウィンザーカラーのシャツがロンドンでは一般的です。
私はこの記事を読んで頂いている皆様に、ファッションの流行を作り出してはどうか、という提案をしているのではありません。
トラディッショナルなアイテムでも、ほんのちょっと“大胆な着こなし”をすればお洒落に見えるということをお伝えしたかったのです。
ちょっとした変化や挑戦が大切なのです。
いつもダークスーツにダークネイビーのネクタイをしていませんか?
来週はウィンザー公を気取って、赤いネクタイを締めてみてはいかがでしょうか。
いつものビジネスシーンに何か良い影響を与えることを期待して・・・。
<中部経済新聞 3月22日掲載>
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年末年始:12月31日-1月3日
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