テーラー神谷のフォーマルスタイルのご紹介第2弾。

先日のテイルコートに引き続き、今回は昼の正礼装「モーニングコート」をご紹介いたします
音楽会の指揮者の方が着ているのを･･･観たことがあったような･･･？　という位のテイルコートと比べ、モーニングコートはもう少し身近な正礼装になるのではないでしょうか？

結婚式、お葬式など、人生の節目で着用することの多いスタイルです。
ご自身の時に着なくても、お子様の結婚式、ご両親を見送るときなど、いつか着る方も多いと思います。

日中の正装の中で、最も格調高い装いがモーニングコートです。
結婚式における、新郎、実父や公式の式典の主賓、主催者、列席者、葬儀の際の喪主が着用します。

シングル１つ釦のモーニングコート
シングルまたは、ダブルの共地ベスト、またはシルバーベスト
モーニングカットのコールズボン（白黒の細かいシマのスラックス）
ウィングカラーまたは、レギュラーカラーの白無地のシャツ
結び下げのネクタイやアスコットタイを使用。柄は白黒のストライプやシルバーグレーの無地
足元は黒の光沢のあるキットまたはカーフのストレートチップまたはプレーントゥの靴
パールや宝石のタイピン
白のポケットチーフをスリーピークスに差す

写真の服は、弊社2代目の社長の服です。
広めに衿をとり、ボリューム感のあるスタイリングになっています。

広い衿には、顔を小さく見せ、スタイルを良く見せる効果もあるんです

スラックスの「モーニングカット」は、ご存知でしょうか？
シングルの裾口の前、ちょうど靴に乗る部分を後ろより短くして、クッションを少なくすっきり見せるディティールです。
フォーマルは、サスペンダーでスラックスを吊る形式が正式なので、クリースライン（ズボンのプレス線）はベルトで着用するスラックスよりきれいに見えますよ。

ベストはお目出度い席でしたら、シルバーベスト。
ご不幸のときは共生地のベストをお勧めいたします。
共地のベストに白襟をつけても、喜びの席に着用いただくことができます。
いづれを選ばれるかは、お客様しだいですので、価格はベスト分を省いたものをご紹介しておきます。

ベーシックオーダー　　　 ￥87,150～
スペシャルオーダー　　　￥118,335～
フルオーダー　　　　　　　￥294,000～

ウィングカラーのオーダーシャツも￥8,715からございます。

何度かレンタルをすることを考えたら、オーダーできちんとしたものを用意されてはいかがでしょうか

神谷亜紀子

なかなか梅雨が明けませんね
朝、天気予報を見忘れて、たまに濡れて帰っている神谷（亜）です。

テーラー神谷では、８月に秋～冬へ向けたフォーマルフェアを計画しております。
実は、中部経済新聞のファッションコラムでもおなじみの弊社専務が、この秋に結婚を控えておりまして･･･。
（社内のことでスミマセン）
テーラー神谷としても、正調のフォーマルスタイルをより一層大切にしていきたいと考えております。

フォーマルフェアまで、フォーマルの着こなしや約束事などをご紹介してまいります！

第１回目は、テイルコート（燕尾服）。
ホワイトタイともいわれる夜の正礼装です。

夜といっても、フォーマルでは午後３時を回ったころから始まるパーティ、催しは夜の装いで参加します。
宮中晩餐会、国家主催の式典などで着用されるものです。
招待状に＜ホワイトタイ＞と指定のある場合はこのスタイルでの出席となります。

拝絹のついたピーク衿のコート。
白のピケ素材のシングル、またはダブルのドレスベスト
上着と同素材の側章付きスラックス
ウィングカラーのイカ胸シャツにシングルカフス。
カフリンクスとスタッズは黒オニキス＆シルバー。
タイは白の蝶ネクタイ
足元はエナメルまたはプレーントゥの靴に、黒または紺のシルクまたはナイロンの靴下。
胸元に白チーフをスリーピークスで差し、首には白のシルクマフラーを。

日本では（世界でも？）実際に目にする機会は少ないのではないでしょうか？
上の写真は、弊社を創業した会長の服なのですが、黄綬褒章をいただいた際に仕立
て、最近では船上パーティで着用したそうです。

テイルコートは縫製が難しく、縫い上げられる職人も少なくなっております。
当店でも、フルオーダーのみでお仕立ていただくことができます。
価格は￥525,000～
素材によっても変わってまいります。

こんな感じで、これからもフォーマルスタイルを紹介してまいります
この撮影のために会長から服を借りたのですが、私もテイルコートを扱うのは始めての経験でした。
白ベストの生地はかなり地の厚い、しっかりしたコットン素材で驚きました！
衿、胸のふっくらとした質感はさすがフルオーダー・・・。
いい経験をさせていただきました！