本日も、3代目神谷昭一郎が、英国ロンドンから「修行日記」をお届けいたします！

ギーブス＆ホークスでは売場での販売経験と、工場でのモノ作り経験をさせてもらっています。

最初に任せられ、10月の私の仕事でもあったのがトリムです。

trim＝刈る　ですが何をするかというと

裏地、芯地、ポケット地、肩パッド・・・といった副資材をお客様のオーダーに合わせて

trimしてそれぞれの職人さん達に回します。

必然的に全ての職人さんと顔をあわせることになり

会話をする機会が出来て、本当に良かったと思います。

一度しっかりと覚えてしまえば、そんなに難しい仕事ではないのですが

1着最低でも40万するフルオーダースーツの、ファーストステップの仕事ですから

かなり真剣です。

ここだけの話、私がトリムした中に、ある国の首相のスーツもありました。

「来たばかりの日本人に、こんな大切なお客様のスーツを任せていいのか！？」

とも思いましたが・・・　笑

ちなみに下の裏地が並んでいる写真を見て、気付かれたテーラー神谷の顧客様も

いらっしゃるかもしれません。

ギーブス＆ホークスで使用している裏地とテーラー神谷のインポート裏地は

全く同じです。

某国の首相や王様が着ているスーツと同じものを提案しています。

（↑　ぶっちゃけ自慢です　笑　）

最近はズボン（イギリスではtrousers）作りに入っています。

偶然ですが、名古屋で頑張っている新人職人・西野君と同じ状況です。。。

次回はその辺りを書きたいと思います！

本当に遅くなり申し訳ございません。

色々とPC環境の整備に手間取りましたが、やっとブログをスタートすることが出来ます！

「誰？コイツ？？」

という方もいらっしゃると思いますので自己紹介を・・・

テーラー神谷の三代目にして

ただいまロンドンのサヴィルロウにて

（スタッフに苦労をかけながら）修行させて頂いています神谷昭一郎です。

私は今、サヴィルロウ（背広の語源という説もあります）という

ロンドンにある超高級テーラーが集まったファッションストリートで修行をしています。

伝統と格式と、世界中にセレブ顧客を持つサヴィルロウのテーラー達。

そんな世界最高峰のオーダースーツショップが並ぶ中、

No.1 Savile Row という看板を掲げているテーラー

それが私が今修行している「ギーブス＆ホークス」（Gieves & Hawkes）です。

写真にもありますがロイヤルワラント（英国王室御用達）を3つも持ち、

その顧客は古くはチャップリンからマイケルジャクソン、トンガの王様やチャールズ皇太子まで

何でもアリです。。。

英語が話せるわけでも無いのに

世界の超一流テーラーで修行する中で

苦労していることや感じたこと、現状のロンドンの姿を伝えていきたいと思います。

ではまた次回！