今日は私がこの春夏にオーダーしておりますジャケット生地をご紹介致します。

生地はエルメネジルド・ゼニア社のARCOLAIOというコレクションの物です。

ハンドスパンによるスラブ調なシルク100％のジャケット素材です。

この生地に使われるシルク糸には2種類のものが50％ずつ使用されています。

一つ目のシルクは中国の浙江省で紬ぎ車によって生産さはれるものです。

二つの繭は手で巻かれて膜のように地面に寝かされて紡がれていきます。

この過程がこの素材を非常に貴重で特別なものにするのです。

日本ではこの糸は紬とよばれ、とても高価な着物を作るときに使用されました。

二つ目は中国の四川省で生産される”Setone”と呼ばれるもので、お湯を張ったたらい

の中で常にハンドメイドで作られていたもので、中国の小作農が作っていた

ものとされています。

この2種類のシルクが撚糸機で撚られ、特徴的な表面感のハンドスパンの素材が

出来上がります。


完成致しましたらまたご紹介致します。