ただいま練習中のジャケットの身返し部分が出来ました。

仕様は、名刺を入れるチケットポケット、内ポケット、ペンポケットの3つを作りました。

この生地は、薄く動きやすいので特に地の目に気をつけて仕立てています。

月曜日からは前身頃を仕立てていきます。

がんばります。

おはようございます黒木です。

今日は、先日お客様からいただいた嬉しいメールをご紹介します。

そのお客様は秋にフルオーダーでスーツをご注文頂き、その後コートのご注文を頂き先日お納めさせて頂きました。

生地はＣａｃｃｉｏｐｐｏｌｉのコットン１００％の黒を使ったカーコートです。
デザインは、後だけがラグランスリーブになっているワンサイドラグラン。

写真で写してみましたが分かりづらいので、メールの文章を引用し紹介させて頂きます。

黒木さん

コート良かったですよ。栄を歩いていると同じような色と形のコートを着ている人がたくさんいましたが、俺のがいちばんいいですね。コットンの肌触りもよくて、気にいりました。味がでるようにどんどん着ていこうと思います。来年2月、家族旅行で札幌雪まつりに行くのですが、その時も着ていこうかな。あれだと寒いかな。でもせっかくだから北海道にも連れていきます。

（ここにお客様の名前が入ります）

良いスーツとはなにかについて語れるほどスーツを着たことがない。仕事柄、作業着で過ごすことがほとんどで、ネクタイを締めるのは、仕事上の集まりで年に数回と、冠婚葬祭のときくらいだ。それでもスーツを作ろうと思ったのは、メタボ体型で、既成品のスーツではなかなか合うものがないこと。また、学生時代は筋トレに励み、肩周りが肥大していて、そこで合わせると、どうしても男はつらいよの寅さんみたいにオーバーサイズになってしまう。もう一つは、なんとかスーツをオーダーできるくらい稼げるようになったからだ。

インターネットで名古屋のテーラーを検索して、テーラー神谷を見つけた。スーツをフルオーダーしてとても満足したのでこれについて書く。以下、「 」内は、2012年11月9日のオカベさんのブログから引用しました。

１．「男性の装いはきちんとしたサイズの服を着ることが先ず第一の基本」

出来上がったスーツをまずパーティで着た。土曜日の昼間の立食パーティの幹事を仰せつかったので、受付と会場を行ったり来たり、ずっと動き回っていた。準備から後片付けまで6時間。パーティが終わり、一旦は、ホテルの部屋に戻ってスーツを脱いだのだが、スーツにもシャツにもまったくの乱れなし。これまでなら、スーツもしわしわ、ずり上がってくるシャツも何度もズボンにたくしこんで、服も気持ちもよれよれになり、"もうしばらくスーツを着ずにすむ"とベッドに倒れ込むところだ。もっと、このままの格好でいたいと思うくらいだった。あれだけ動きまわったはずなのに、上着もズボンも体にぴたっとフィットして、動きを止めるとシワひとつよらない。体ぴったりなのに動きやすくて疲れない、というのは、スーツで悩み、スーツを着る機会から逃げることでこの悩みを避けていた私にとってはミラクルだ。体にピッタリ合っているということなのでしょう。

２．「大事な場面で安心して着ていける服を」

これまでスーツを着るたびに、ほんとうにこの場でこの服で良いのか、TPOをすごく気にしていた。服飾の常識を知らないからスタンダードがわからない。散々悩んだ挙句、結局は数少ない吊るしのスーツを着ていって、なにか自分が場の雰囲気を壊していないかと、時々気にして、なにか気後れして、最終的には開き直り、要するに十分集中できずにいた。今回のパーティでは、そういう悩みは一切なく安心して楽しめた。オーダーの時に、スーツを着る状況をきちんと説明して（聞いてもらって）、クラッシックな、スタンダードのスーツを作りたいと話していた。それが実現したということなのだが、会場で、出来立てほやほやのスーツであるということに気づいた人は1人もいなかった。誰も褒めてくれなかった。この"誰もスーツを褒めてくれなかった"ということにとても満足しています。

３．「良い服で良い縁を築いていければ」

　テーラーでスーツを注文するなんでちょっと敷居が高い。そもそもどういう格好で店にいけばいいのか。非常識なことを言って馬鹿にされないか、フルオーダーするなんで100年早いといわれやしないかと心配になってしまうのだが、それはすべて杞憂だった。私についた担当は二人。たまたま、その日、店にいたのが、黒木さんというまだ若い青年で、もう一人が岡部さんというベテランだ。オーダーともなると、生地の選択からボタンまで全部決めなくてはならないが、全部、一から十まで教えてもらった。普通のスーツを、と思っていたのでクラッシックなスーツの常識を大きく外れるようなリクエストはしなかったつもりだが、それでもこちらは素人だから、なにかとんでもないことを言ったのではないかと思ったりもするが、何一つ馬鹿にされることなく（当たり前ですが）、丁寧に、最後まで面倒を見てもらえた。初心者でもきちんと尊重してもらえた。注文してからスーツを受け取るまで、計3回、店に滞在するが、穏やかな気持ちで、心地よく過ごすことができた。これはスタッフのおかげである。単に服を作っただけではないような気がします。
　黒木さんは、まだまだ若い、これからの人。岡部さんは黒木さんの先輩。二人の様子を見ていると、スター・ウォーズのルークとオビ=ワン・ケノービのようでした。

　ということで、スーツを着る機会はそんなにないのに、スーツを着るのは（作るのも）楽しいということを知った私は、その1か月後、今度はフルオーダーでコートを作ることになったのだが、それはまた別の機会に。

こんな嬉しくありがたいメールを頂きました。他のスタッフ、職人さんにも読んでもらいました。

販売スタッフ、職人、皆このように言って頂ける洋服を作り続ける事を目指しています。

このメールの中で、「誰もスーツを褒めてくれなかったことに満足している」という言葉に驚きました。

そこに満足して頂けたことに、私達は満足しています。

良い服、着る人に合っている服というのは、その人に馴染んでおり自然に着こなしている洋服だと思います。

そのような言葉を頂けたのは、きっとお客様自身も洋服について勉強して頂けたからだと思います。

そのきっかけになれたこと、スーツを着る（作る）ことが楽しいと思って頂けたこともまた嬉しいことです。

良い服で良い縁を

このメールいただき、良い縁が築けたかなぁと感じました。

これからも良い服でたくさんの良い縁を築けていきたいなと思います。

あらためて、ありがとうございました

テーラー神谷では大切な方への贈り物に最適な洋服御誂え券をご用意しております。
詳しくは当店スタッフ、またはＨＰにてご確認下さい

　　只今、テーラー神谷ではオーダーシャツの割引フェアーを開催しております。

　
　１３，０００円以上の上質素材のシャツを３，０００円の割引にてご提供しております。

　写真のようなオリジナルな１着を是非お試し下さいませ。

　１２月２４日までの開催となります。