こんにちは。
２回目の登場、テーラー神谷　職人見習い　伊元です。
これからは、山際さんと交代でブログを書いていきますので宜しくお願いします。

本日は、私たち職人が使っている《道具たち》について紹介したいと思います。
その中でも、今日は「指貫」についてお話します。

指貫（ゆびぬき）とは、裁縫に使用する道具で、布を縫う際に利き手の指にはめて使用します。
素材は金属・革・陶器・布など色々あります。形も指全体を覆う物や、指輪型の物や様々あります。
神谷では、指輪型の金属製を使う職人が多く、一般の物より職人の使っているものは深さがあります。（指輪の幅が太い）

指ぬきの歴史は、
中国から釣鐘型の指貫が日本に伝えられました。しかし、和裁の発達に従って、より力の入れやすい指輪型に変化したといわれています。

指貫の発祥ははっきりしないようですが、
裁縫の際に、指を保護するために革や布の端切れを巻いて使用したのが始まりと考えられています。
古い物は残っておらず、基本的に作業者が必要に応じて手作りしていたものが、金属製のものが登場し、市販されると市販品を使うことが一般的になり、指貫を作る習慣は廃れたのかもしれません。

指貫は欧米では結婚のお守りや女性に幸せをもたらすアイテムといわれており、金属製や陶器製の指貫は、コレクターの中で人気があるそうです。そのため、観賞用の指貫が数多く作られ、マ○センなどのものもあるそうです。ナントカ鑑定団に出てきそうですね～

日本でも加賀友禅のお針子達が伝え、つくっていたという真綿と絹糸から成る指貫があります。
京都で一度見たことがありますが、すごく美しいです！糸の色もすごく鮮やかで、花柄や格子柄など様々ありました。
コレクターの中で指貫制作がひそかなブームとなっているそうです。
私も作ってみたいな～。

でわでは、次回もお楽しみに～