おはようございます、岡本です
ゴールデンウィーク後半、今年はお天気にも恵まれて気持ちのいい日が続いておりますね

さて、今日はフルオーダーのお話です。

スーツの形を決めるのにとても重要な部分である裁断。今日はベテラン裁断士の新間さんに、フルオーダーの魅力をお話していただきました。

フルオーダーでは、専用の鳩型メジャーを使って、20箇所以上における細かな採寸をします。その採寸をしたものを元に型紙を起こし、生地をカッティングしていきます。
採寸をするのは他のスタッフなので、わからないこともあるけれど、いかにお客様の体に添うかどうかを考えて線を引いているとのことでした。また採寸するスタッフにより、採寸の仕方にも多少の特徴があるようなので、採寸をしたスタッフにより少し加減をすることもあるそうです。
さらに、採寸した寸法どおりでやると、きれいなスーツの形ができないということもよくあるとのことで、そういう時も新間さんの長年の慣れとカンで加減をするそうです。

そうして型紙を起こして裁断し、しつけ糸で仮縫いをするのですが、仮縫いでお客様の体にぴったりしたときや、修正が少ないときは新間さんもうれしいとおっしゃっていました

新間さんの愛用している道具についてもお話を聞きました

長年使っているというこちら。なんだかわかりますか？

これは袖まわりの線をひくシートです。
30年前に下敷きを買ってきてはさみで切って作って以来ずっと使い続けているとのことです！
作ったときははさみで切ったところに角があったけれど、もうだいぶ使い込んだので角がとれてきた、と話してくださいました。

裁断は、私たちが採寸した寸法を元にしているので、採寸というのがとても大事です。
改めて、採寸の仕方や、自分たちが採った寸法はいったいどういう部分なのか、製図上ではどの部分にあたるのかということを勉強して、しっかり採寸をするようにアドバイスをもらいました。

新間さんのお話をきいて、手作業というのは、職人さんのこだわりや技術がとても詰まったものなんだな、と改めて感じました。だからこそ、着心地のよい洋服を作ることができるのだと思います。
また、寸法というのがいかに大事なものなのか改めて考えさせられました。これからは採寸するときに、型紙や補正のことももっとよく考えてやっていきたいと思いました