こんにちわ黒木です

まだまだ暑いですが、暖かい生地をどんどん紹介していきます笑

『カセンティーノ』

イタリアCaccioppoliの今季AWの新しいバンチからのご紹介です。

カセンティーノとは、イタリア　カセンティーノ地方で生まれた伝統のある生地です。

カセンティーノ地方は、原始林に覆われた丘陵の間に小さな村が点在する地方です。

フィレンツェに繋がる大きな川、アルノ川の源流があることでも知られています。

山間には、アルノ川につながる無数の小川があり、この豊富で冷たい川の水も

毛織物が発達した理由のひとつです。

この特徴あるカセンティーノの毛織物は、14世紀（1300年代）にさかのぼります。

この毛織物で作られた防寒着は、カセンティーノの羊飼いはもちろん、森で仕事をする人

狩人たちの仕事着としても使われていました。独特の毛玉（巻き毛）のような表面は、

草木の枝が引っかかっても気にならないという利点もあるようです。

他にカセンティーノには実用的な大きな役割が二つあります

①防寒　②防水

巻き毛をつくることで、ウールの層は2層になり、それが暖かさを作る秘訣となります。

巻き毛加工は、織物の目を詰めることで、水が浸透しにくくなるという、

自然の防水加工です、実際に羊飼いが雨の日も着用していた歴史があるようです。

伝統的な色合いはオレンジと緑。

ダブルのアルスターコートが最も定番で人気のあるスタイルです。

歴史と伝統が詰まったカセンティーノ。独特で少々クセのある生地ですが、

生地が生まれた歴史を知るとまた違った面白さがあります。

是非見に来て下さい

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