先週は雪も降り、とにかく寒い今日この頃ですが、

テーラー神谷には2018年春夏の生地が少しずつ届いてきております。

今回は春夏コレクションのうちのひとつ、

FRATELLI TALLIA DI DELFINO(フラッテリ・タリア・ディ・デルフィノ)を

ご紹介いたします。

1903年にイタリアのビエラ地方にて設立された最高級服地メーカー

デルフィノは、ゼニアやロロピアーナと並び世界3大ミル(毛織物工場)と

称され、「タリア・ディ・デルフィノ」の名で愛されています。

日本ではゼニアやロロピアーナの方が有名で、デルフィノの知名度は

低いものですが、アパレル業界関係者からは特に評価の高い生地メーカーです。

本国イタリアではゼニア、ロロピアーナよりもデルフィノの方が

お洒落で人気があるとされているのだとか。

デルフィノのあるビエラ地方はスイスに近い北イタリアに位置し、豊富で綺麗な水資源に恵まれた場所です。そのため古くから繊維・織物産業がこの地方に集積し、世界的に有名な最高級生地を産出する地域としても良く知られ、イタリアのファッションを支える重要な役割を果たしています。

また、そのような環境の中でデルフィノは高級生地しか生産しないことでも有名です。

カシミア及びキャメル製造者協会のCCMIにも加盟し、常に最高級の原料を使用しながら最新設備と技術に基づいた一貫体制の下で生産されるこだわりの生地で、デルフィノブランドを不動のものとしているのです。 

イタリア生地と言えば、艶があり軽くて着心地の良さが特徴です。

そのイタリア独自の風合いを持ちながらコシがあり耐久性にも優れた織り方をしているのもデルフィノの特徴で、シワにもなりにくく、色柄にも雰囲気が良く出ています。

高級感溢れるしなやかな風合いと発色の良さ、そして華やかな色使いや上品な柄がこの

タリア・ディ・デルフィノの魅力といえます。　

シーズン毎にコットン、リネン、シルク、バンブーといった素材の織物を加えた高番手ウールコレクションを発表したり、ストライプに少しひねりを入れた柄などユニークな製品も次々に発表しているデルフィノです。

 

色々な点で魅力に満ちた、フラッテリ・タリア・ディ・デルフィノ。

2018年 春夏生地を生地帳にてご覧いただきまして

いち早く春の訪れをお感じいただければ、と楽しみにしております。

ぜひ一度ご来店下さいませ★

(ベーシックオーダースーツ ￥98,000～)