こんばんは西野です。

襟がつきました。
前書いたところからは

肩を入れる（肩のクセをとる、肩を縫う、パットをつけるなど）
襟をつける（襟を引く、地襟をつけて、襟を被せるなど）

まず肩を入れるのは前肩になるよう意識しながら入れるのですが、ちょうど良い具合にするのがが難しいんです。なれです。
襟をつけるのもただ置いて付けているだけではなく色々考えてつけていきます。襟はかなりしつけを使いびっくりしました。
こいつもなれです。何度もやっていって良いところをとりながらやっていきたいと思います。

中部経済新聞、連載第二回目はファッションで名高いウィンザー公！
全12回、各週土曜日の連載となっております。
当店のホームページでもご紹介いたしましたが、ブログではテキスト形式で読みやすくなっております
ぜひ、ご一読下さい

前回はスーツの本場英国のプリンスチャールズ皇太子を取り上げました。
その同じ英国王室のなかで、最もファッション界で著名なのはウィンザー公爵でしょう。
第2回になる今回はチャールズ皇太子の祖父の兄にあたるウィンザー公（エドワード8世）のファッションに触れてみたいと思います。

とはいえ、あまりに多くのエピソードがあります。
愛する女性の為に国王という地位を退位する、王族のなかで世界で初めてタバコを吸ったところを写真に撮らせる、全世界の定番となったウィンザーカラーやウィンザーノット等、数え上げれば枚挙にいとまがありません。

そのなかでも今回は着こなしについてのエピソードを紹介したいと思います。ウィンザー公は“トラディッショナルなアイテム”を使いながらも“大胆な着こなし”をすることで、ファッション界に大きな影響を与えました。
今では各国の大統領をはじめとした公的な立場の方が、赤いネクタイをするのは一般的となっています。
しかし赤いネクタイはウィンザー公が皇太子の時、自分で選んで締めるまでは女性的なものと考えられていたのです。
また当時はネクタイのノット（結び目）を小さく結ぶのが一般的でしたが、大きなノット（ウィンザーノット）を好み、それに合わせてシャツの襟型もワイドスプレッド（ウィンザーカラー）にしてしまいました。

私は昨年ロンドンにおりましたが、半世紀以上たった現在でもウィンザーカラーのシャツがロンドンでは一般的です。
私はこの記事を読んで頂いている皆様に、ファッションの流行を作り出してはどうか、という提案をしているのではありません。
トラディッショナルなアイテムでも、ほんのちょっと“大胆な着こなし”をすればお洒落に見えるということをお伝えしたかったのです。
ちょっとした変化や挑戦が大切なのです。

いつもダークスーツにダークネイビーのネクタイをしていませんか？
来週はウィンザー公を気取って、赤いネクタイを締めてみてはいかがでしょうか。
いつものビジネスシーンに何か良い影響を与えることを期待して･･･。

＜中部経済新聞　3月22日掲載＞

2009年3月7日より、中部経済新聞で連載しております、「世界の著名人から学ぶスーツスタイル」。
弊社の専務であり、3代目でもある神谷昭一郎が、執筆しております。
ホームページのほうでも、紹介させていただいておりますが、テキスト形式で読みたい！とのお声を頂戴いたしました

隔週で、世界の著名人を取り上げ、そのファッションをテーラーの視線で読み解く、全12回の連載です。
その第1回は英国修行先の、ギーブス＆ホークスとも縁が深い、チャールズ皇太子を紹介しております

今回より隔週にて記事を掲載させて頂くテーラー神谷の神谷昭一郎です。
私事ですが、昨年はイギリスはロンドンのサヴィルロウ（背広の語源とも言われています）にあります「Gieves&Hawkes」（ギーブス＆ホークス）にて修行していました。
「Gieves&Hawkes」はチャールズ皇太子をはじめ英国王室より3つのロイヤルワラントを受けている世界トップのテーラーです。そういった関わりもあり、初回である今回はチャールズ皇太子をのスーツスタイルをピックアップして、スーツの本場、英国の皇太子の着こなしを見習ってみたいと思います。

チャールズ皇太子が好んで着るのがダブルブレストのスーツ、色はダークネイビーからグレンチェックまで様々。
着こなしのポイントは何といってもサイズです。
ダブルのスーツといえば、バブル期のだぶだぶしたシルエットを連想し、いまいちカッコ悪いイメージがあるかもしれません。
しかし、チャールズ皇太子のサイズはまさにジャストフィット。肩巾からウエストのラインもやや細身ではありますが、最近流行のかなりスリムなシルエットにはあえてしないことで、高級感と品格の漂うダブルのスーツスタイルとなっています。
スーツの袖丈も完璧。ややシャツが覗く絶妙な長さです。

また彼のコーディネートにも注目したいものです。
皇太子のコーディネートでは、ダークグレーやライトグレーのスーツに薄いサックスカラーのシャツ、それに同系色のブルーを濃淡で合わせるのを最もよく目にします。
誰でも出来る簡単コーディネートながら、その威力は絶大。シックななかにも爽やかさと知性を感じさせます。
今シーズンのスーツで旬なカラーはなんといってもグレー。
サックスのシャツにブルーのタイを合わせ、英国のプリンスばりの色使いで知性と品格を表現してはいかがでしょうか。

＜中部経済新聞　2009年3月7日掲載＞

現在、連載も4回まで進んでおります
順番にブログのほうでも掲載してまいりますので、ぜひご一読ください

神谷亜紀子

テーラー神谷のホームページはコチラ