本日もロンドンより、三代目神谷昭一郎がお届けです！

今回は販売スタッフとしての経験を・・・

と言いましても

私のつたない英語で接客するというのはかなりキツイ仕事です。

接客自体は好きなのですが・・・

今でも忘れられないのは

初日いきなり売場に立った時。

一人のお客様がいらして

「I'm here for picking up the suits」

「・・・何っ？？」

いや～。文章で書いてしまいますと

何のことか分からないでしょうが

ネイティブの発音が速すぎて、全く聞き取れなかったんですね～。

本当に恥ずかしい・・・

まがりなりにも、ミッション系で知られる立教大学を出て

1ヶ月ほどですが語学留学の経験もあり

この修行の前には、某語学学校にもちょっと通ったので

少しは自信がありました。。。

しかし。

英国人が、こちらをネイティブだと思って

（そりゃまぁ、お店に立ってるんだからネイティブと思うでしょう）

話しかけてくるスピードには凄まじいものがあります。

（あぁ。学校やレストランや銀行の人たちはゆっくり喋ってくれていたんだなぁ。）

なんて痛感しつつ、最近では少し接客も出来るようになり

早く話さない人であればシャツやジャケットを販売することもあります。

売場で写真を撮る余裕も出てきました。

ちょっと緊張してますか？？？

こんな余裕もありますよ！

私のつたない英語でも、お客様が

「Thank you!!」

と言って、帰られると本当に嬉しいです。

まさに販売スタッフ冥利に尽きる瞬間ですね。

先日はベルベットのジャケットに、光沢感のあるシャツ。

スワロフスキーで飾られたパーティ用のタイをコーディネートでお買上頂きました。

ロンドンの地でもお客様に感謝する毎日を過ごしています。

感謝！！

テーラー神谷のホームページはこちらですよ

ロンドンではクリスマスイルミネーションが全開ですが

日本ではどうなのでしょうか？

今日もロンドンより三代目・神谷昭一郎が「修行日記」を書きます。

とはいえ、毎回スーツ作りの話でも面白みが無いかと思い

今回は職場の同僚達について書きたいと思います。

テーラー達はとてもよく働いています。

あるテーラーは土日の休日も無しで、朝は7時には職場にいます。

そんなテーラー達も毎週金曜の夜は

（次の日仕事でも・・・。　　ま。接客業ではないですが。）

しっかりと外出します。

ちなみに写真のもう一人の日本人は

テーラー神谷の顧客様でもある大山様です。

私がサヴィルロウで修行しているのを聞き

わざわざ日本から訪ねて来てくださいました。感謝！！

ご存知でしょうが、「パブ」です。

イギリスに根付く文化「パブ飲み」は、日本とは違いツマミ等は一切食べず

ひたすら飲み続けます。

一通り飲んだ後で、お腹がへってきたら

どこかゴハンを食べる所へ移動します。

そこで今度はゴハンを食べながら飲むのです。

現場第一線で働くテーラー達はこのように週末を楽しんでいます。

土曜日には誰かがパーティを開いたりもします。

ロンドンには本当に様々な人種の人がいます。

テーラー達や販売スタッフも

・もともとイギリス人

・父親がアメリカ人で母親がジャマイカ人で、イギリス生まれイギリス育ち

・スウェーデンで生まれた後、アメリカで働いていたが、数年前イギリスに

・祖父母がインドから移住してきた

・チェコスロバキアから高校生のとき引っ越してきた

その他にもスペイン人、ポルトガル人等々

まさしくロンドンは「人種のるつぼ」です。

私の修行先、色々な人達の働くギーブス＆ホークスですが

様々な国々の出身にも関わらず、ミンナ英語が流暢です。（当たり前ですが・・・）

私の英語が圧倒的にヒドイです・・・

中学生からあんなに長い時間を割いて勉強してきたのに・・・

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11月にはもう雪の降るロンドンより、本日も神谷昭一郎が「修行日記」を書きます。

（・・・ロンドンは本当に寒いです）

今月に入りズボン（trousers）作りに入っています。

カッティング（裁断）の経験はあるのですが

テーラーリング（縫製）の経験が無い私にとって

これは本当に重要な修行になりました。

この経験が私に教えてくれたことは

「一つ一つの卓越した技術の集合体が、本当の意味での美しい服を作り上げる」

といったことでしょうか。。。

難しく書きましたが

簡単に言ってしまえば

「・・・マジで難しい」

この一言に尽きます。

写真は苦戦中の私です

ポケットも作りました。

少し出来るようになると

いきなり注文を受けたお客様の生地を渡され

「じゃ、これやって」

となるからオドロキです。

こちらの写真は初めてお客様のものを作った時のものです。

（ギーブス＆ホークスのスーツは一着最低でも40万、平均価格は80万というスーツですから、緊張します）

どうでしょうか？？

この後、あっさりとダメ出しをくらい、

キレイに作れるようになるまでずっと繰り返すことになりました・・・

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